笑えない季節

お笑いの賞レースの時期になると、SNSでその話題が増える。これがとても苦手で、毎年年末のタイムラインに居心地の悪さを感じている。

個人的には笑いに点数をつけたり評価したりしなくていいじゃないですかと思う。おもしろかったねで終わり、でいいのに。何本目にどのネタを持ってきたからどうとか、登場順が有利だった不利だったとか、審査員じゃないみなさんもあれこれ語り始める。それが楽しいのもわかるけど、TL全員審査員という状況がキツい。ひとがひとを評価するのを見るのがしんどいのかもしれない。長文で持論を繰り広げられてたりするともう最悪。何様〜お前誰〜という気持ちになる。

考察はたのしい。ifを考えるのもたのしい。人間の根源的な欲求を満たしてくれるものだと思う。ただしそれがひとの(芸の)評価と結びつくのを見たときに、「あなたそのひとなり芸なりを評価する立場なんですか」と思ってしまう。12月はなんとなくずっとこんな感じ。

たまにネタに純粋に反応して、おもしろかったフレーズをそのまま投稿するひともいるけど、こういうのだけでいい。お笑いなんだから純粋に笑ってたのしめばいいのに。「ここでこれ持ってきたか〜」じゃないんだよ。お前誰だよ。

みたいなことを、ここ5年くらい思っているのだけど、完全に自分が偏屈なだけだし、こんなことをSNSに書こうものなら「見なければいいだけ」と言われるだけなので、じっと黙って耐えていた。でかい賞レースが終わったらしく、やっと冬を越せました。